任天堂の最新ハード向けに満を持して発売された『カービィのエアライダー』。 前作『カービィのエアライド』のファンや、カジュアルなレースゲームを求める層から大きな期待が寄せられていました。
しかし、発売直後からSNSや掲示板では「面白い」という熱狂的な声が上がる一方で、「期待していたほどではなかった」「つまらない」といった賛否両論の声も上がっています。 特に前作に慣れ親しんだファンほど、新作への違和感を覚えるケースも少なくありません。
この記事では、なぜ『カービィのエアライダー』が一部で「つまらない」と言われてしまうのか、その理由を徹底的に分析します。 そして、その「壁」を乗り越えた先にある、このゲームの本当の面白さの「核心」に迫ります。
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「走るだけ」で面白いのか?「自動走行システム」がもたらす違和感
「つまらない」という評価の背景にある大きな理由の一つが、このシリーズの根幹をなす自動走行システムです。
従来のレースゲーム、例えば『マリオカート』では、プレイヤーはアクセルを押し続け、常にドリフトやミニターボを意識して走ります。
しかし、『エアライダー』では、プレイヤーは基本的にアクセル操作の必要がありません。
この「自動走行」は、レースゲームに慣れているプレイヤーにとっては大きな壁となります。
- 自分で操作している感覚が薄い。
- 単調な作業の繰り返しに感じる。
- アイテムを取るためにルート変更を意識するのが面倒。
といったように、プレイヤーからの戸惑いの声が上がっています。
特に、熱心なファンからは「走るというよりは、飛んでいるマシンを操作してAボタン(前作の操作を想定)を押すだけ」という、操作の簡略化に対する物足りなさが指摘されます。
ゲームの面白味を見つけるために数時間粘っても、この根本的な操作感の違和感から「ウンザリした」と感じてしまうプレイヤーもいるようです。
5分が長く感じる? 「シティトライアル」の広大なレイアウトと「誰かと戦っている感のなさ」
『エアライダー』シリーズの代名詞とも言える**「シティトライアル」**モード。 広大なフィールドを自由に探索し、アイテムを集めて強化するこのモードは、今作で最大16人のオンライン対戦に対応し、大幅に進化しました。
しかし、この「広大さ」と「多人数」が、かえってネガティブな体験を生んでいます。
前作のフィールドも広大でしたが、今作はさらにマップが大きくなったことで、「5分という制限時間が長く感じる」「レイアウトが広いので、誰かと戦っている感じが無かった」という意見が出ています。
エアライダー酔いはしないけど疲れる
正直5分は長い。4分でも良いと思う。— 🔥ひひひ🐹 (@esuomerif) November 8, 2025
特に、多人数でプレイしているにもかかわらず、アイテム集めに夢中になり、他のプレイヤーとほとんど接触しないまま時間が過ぎてしまうという状況は、対戦ゲームとしての醍醐味を求めているプレイヤーの期待を裏切る結果となります。
広すぎるマップと、バラバラに散らばるプレイヤー、そして最後のスタジアム戦までの「待ち時間」が、退屈さにつながっているのです。
体験会で離脱する理由:プレイヤーを戸惑わせる「エアライダー」独自のルール
「数時間は粘りましたが、それ以降はやめました」という言葉が示すように、このゲームは**「ゲームの面白さに辿り着くまでのハードル」**が、意外と高い可能性があります。
一見カジュアルに見える『エアライダー』ですが、実際には非常に独特なルールと、高い学習コストを要求されます。
一つは、**「アイテム(カスタムパーツ)の複雑さ」**です
シティトライアルでは、ランダムに配置されたアイテムを取って自分のマシンを強化しますが、このアイテムの種類と効果の組み合わせが非常に多い。
初心者や体験プレイヤーは、どのパーツを取るべきか、どのステータスを上げるべきか分からず、ただ闇雲にフィールドをさまようことになりがちです。
シティトライアルの5分は長いし、レイアウトが広いので誰かと戦っている感じも無かったです。
チュートリアルも丁寧過ぎて、ウンザリでした。
引用:Yahoo知恵袋
また、「チュートリアルが丁寧すぎる」という感想もありますが、これは裏を返せば、**「丁寧な説明が必要なほど、このゲームのルールが独特で複雑である」**という証明です。
プレイヤーは、他のレースゲームの常識を一度捨てて、このゲーム独自の操作とルールを学習し直す必要があるため、慣れないうちは「ウンザリ」してしまい、離脱につながるのです。
「エアライダー」は「レースゲーム」ではない? 面白さの「核心」を見つけるヒント
では、「つまらない」と感じる壁を越えたプレイヤーたちは、このゲームのどこに魅力を感じているのでしょうか。
「面白さが分かりません。教えていただけないでしょうか」という疑問への答えは、このゲームを**「純粋なレースゲーム」として捉えることをやめる**ことにあります。
このゲームは、「レース」という形式を借りた「ハイスピード・アクション・アドベンチャー」に近い体験を提供しています。
Switch2専用ソフトの中だったら今のところ1番面白いです。スプラよりはハマってないです。
かわいい見た目と少ないボタン操作の割には結構難し目で動体視力が必要かも。
引用:Yahoo知恵袋
熱狂的なファンからは、「Switch 2専用ソフトの中だったら今のところ一番面白い」という高い評価も出ています。
彼らが指摘するのは、このゲームが持つ「見た目と操作性のギャップ」です。
「かわいい見た目と少ないボタン操作の割には、結構難し目で動体視力が必要かも」という言葉が、それを象徴しています。
確かに自動走行ですが、高いスピード域で細かなカーブを完璧に曲がり、アイテムを正確に狙って取るためには、精密なAボタンの操作と、瞬時の状況判断が求められます。
特に、スピードが上がりすぎたマシンの「制御の難しさ」こそが、このゲームの奥深さであり、プレイヤーを飽きさせない要素となっています。
単調に見える操作の中に、上級者向けの「難しさ」が隠されているのです。
ハチャメチャこそが快感! 進化した「シティトライアル」の真の魅力
前述した「誰かと戦っている感じがない」という不満は、アイテムの入手頻度の向上によって解消されます。 「エフェクトや演出だけでも前作より疾走感が出ている」という意見が示す通り、今作は視覚的な情報量が圧倒的に増えました。
そして、シティトライアルでアイテムの入手頻度が増えたことで、マシンの強化速度が上がり、ハチャメチャ感が増しました。
結果として、広大なマップの中でもプレイヤー同士の混戦になる確率が上がり、「対人戦はかなり楽しめる」という評価につながっています。
このモードの真の面白さは、「最強のマシンを作ること」ではなく、「最強を目指す過程のハチャメチャな自由と、最後のスタジアム戦での大逆転」にあります。
プレイヤーは、アイテムを収集してキャラクターやマシンの「強い組み合わせ」を模索する楽しみを見出します。
『カービィのエアライダー』は、「純粋なレースの腕前」よりも「状況判断力」と「運」、そして何より「お祭りを楽しむ心」が試されるゲームです。
もし「つまらない」と感じているなら、一度勝ち負けを意識するのをやめ、「いかに自分をぶっ壊れた最強マシンにするか」という一点に集中してプレイしてみてください。 きっと、この異色作の真の魅力が見えてくるはずです。





